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注文住宅は土地と施工会社のどちらから決める?失敗しない家づくり!

ハウジングコラム

2022.12.05

 

土地と建物がセットで販売されている建売住宅と違って、土地と建物を別々に購入する注文住宅。 土地探しと施工会社選びを同時に進める人が多いのではないでしょうか。 ただ、注文住宅で失敗しないためにはこれらを決める順番が大切です。 ここでは土地探しと施工会社選びのどちらを先にするべきか、理由を交えてご紹介します。

 

事前の土地探しはOK?決めるのは施工会社を決めたあとで!

 

「注文住宅=土地を前提にプランを検討するもの」というイメージがあるのか、施工会社を決める前に土地探しを始めてしまう人はとても多くいらっしゃいます。 なかには土地だけの売買契約を済ませた段階で、初めて建築会社に具体的なプランの相談をする人もいるほどです。 注文住宅を建てる前に、土地探しを自分で進めておくのは構いません。 しかし、土地を決定して購入するのは、必ず施工会社を決めた後にすることがおすすめです。 土地を先に購入してしまうと資金計画や施工プランとの折り合いがつかず、希望の家が建たなくなる可能性があるためです。

 

先に土地を決めてしまった場合の影響①資金計画

土地を決める前には必ず建築会社に相談し、希望するプランにどの程度費用がかかるのかを把握しておくことが失敗を防ぐコツです。 土地を先に探す場合、ネット検索や口コミによる情報をもとにエリアを自分である程度絞ったら、不動産会社に土地の紹介や売買契約の仲介を依頼することになります。 単純にいくつもの土地を比較していると、地価の高い人気エリアが魅力的に見えてくることもあるでしょう。 そのため、土地だけを先に探すと予算をオーバーした高い土地を買ってしまいがちです。 建物にこだわりがあるからこそ注文住宅を選んでいるはずなのに、土地代が予算をオーバーしてしまうと、建物の予算が圧迫されて希望する間取りや設備の家が建てられなくなることも。 住宅資金そのものが予算をオーバーし、せっかく新築の一戸建てを手に入れたのに余裕がない生活を強いられるケースもあるので注意が必要です。

 

先に土地を決めてしまった場合の影響②希望のプランにできない可能性も

資金計画上問題のない土地であっても、油断は禁物です。 土地の状況によっては、希望するプランが入らなかったり、法令上建てられなかったりするケースもあるためです。 建築会社を先に選んでおけば、その土地に希望するプランが入るかどうかをプロの目線で事前にしっかりチェックしてもらえます。

 

建築会社の多くは土地も紹介してくれる!

 

建物にこだわる注文住宅を建てるなら、まず希望の工法やデザインで家を建ててくれる建築会社を選ぶことが大切。 それらの建築会社の多くは不動産部門を所有していたり、不動産会社と提携していたりするので土地探しに関しても相談できます。 多くの方が土地探しを始めた段階でインターネットを活用すると思いますが、建築会社と提携する不動産会社は、ホームページ上で公開していない土地情報を持っていることが多くあります。 なかなか売りに出ない人気エリアの土地情報などは、有利に売買できる可能性が高いため不動産会社もあまり表に出したがりません。 付き合いのある建築会社に優先して情報を公開するケースや、売主が販売中であることを表に出したがらないケースもあり、建築会社に相談するだけで思わぬ掘出物と出会える可能性がぐっと高まります。 まずは希望する土地の条件を担当者に伝え、探してもらいましょう。 建築会社なら事前に希望する建物のプランについて相談するので、それらが入らないような土地をすすめてくることはありません。 予算も建物との総額を考え、無理のない範囲で提案してくれます。

 

建築会社に相談すれば建築条件付きの土地も選択肢に

希望する建築会社が自社の分譲地を所有していた場合、仲介手数料なしで土地を購入できる可能性があるのでお得です。 紹介された土地が建築条件付き(一定期間内に指定の建築会社に建築を依頼する条件で販売される土地)であっても、納得して選んだ建築会社での工事が条件なら不利になりません。 しかも建築条件付きの土地は、いわば「強気の販売」。 それを可能とするほど立地や周辺環境に恵まれていることが多いので、購入を検討する余地は十分にあるといえます。 さらに一定の規模を持つ分譲地だと、周囲に同じ時期に家を建てる同世代の家族が多いことも魅力だといえるでしょう。

 

もちろん土地の情報収集も忘れずに

 

ここまででご紹介したように、より満足度の高い家を建てるには建築会社を先に決めることが大切です。 ただしエリア選びによっては暮らしにくい家になってしまう可能性もあります。 建築会社から紹介された土地だからといって無条件に購入するのではなく、売買契約前の情報収集は忘れずに行っておきましょう。 暮らしやすさの基準として、次のようなものが考えられます。 ・通学距離や通勤距離 ・子どもの学区 ・スーパーやコンビニ、病院、駅などへの距離 ・騒音の有無 ・ご近所の雰囲気(同世代の家族の有無など) ・双方の実家との距離感 建築会社に紹介された予算や建築プランに合う土地であっても、これらの点については決める前にチェックしましょう。 ただし希望条件をすべて満たす土地は、地価が高かったりなかなか見つからなかったりします。 そのため事前に希望条件に優先順位をつけておき、紹介を受けた土地の購入判断することをお勧めします。

 

まとめ

 

注文住宅を建てる方は、多かれ少なかれ建物に対するこだわりを持っているはずですよね。 それなのに土地の選び方によっては、予算や敷地条件の関係でこだわりが実現できなくなることもあります。 自分が理想とする家を建てたいなら、土地よりも先に建築会社を決めましょう。ほとんどの建築会社は、付き合いのある不動産会社を介して土地の紹介もしてくれます。 しっかりと希望する条件を伝えて土地探しを依頼しておけば、不動産会社の情報網によって、掘出物の好条件な土地と出会える可能性も高まるはず。満足度の高い家づくりにつながる土地探しには、まず建築会社を決めることが大切です。