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注文住宅用の土地はどうやって探す?土地の探し方・注意すべき点やその流れとは?

建売住宅と違って土地と建物を別々に購入する注文住宅には、土地探しが欠かせません。 家を建てる土地はその後何十年も暮らす可能性が高い場所なので、家づくりの中でも土地選びはとても大切なプロセスです。 注文住宅の土地探しで失敗しないために、正しい土地の探し方や注意すべきポイント、土地探しの詳しい流れなどをご紹介します。

どの方法が正解?土地の探し方

土地探しには、次のようにいくつかの方法があります。 1.インターネットで検索する 2.不動産情報誌などで調べる 3.不動産会社に相談する 4.ハウスメーカーや工務店に相談する このうちおすすめの方法は、建築を依頼したいハウスメーカーに相談するものです。 土地探しを始めた段階では多くの方が土地情報をインターネットで検索しますが、土地を自分の力だけで探す方法はおすすめできません。 土地情報には表に出ていない「非公開情報」が多く、不動産会社同士やそれらと付き合いのある建築会社でなければ教えてもらえない掘出物の土地情報がたくさんあるためです。 注文住宅を建てるということは建物に対するこだわりがあるということなので、まずは建築を依頼したいハウスメーカーを決めましょう。 そうすれば自分の希望する構造やデザインの家を建てることができます。 ハウスメーカーや工務店の多くは不動産部門を所有していたり、不動産会社と提携していたりします。 プランニングの相談をすれば法令上の規制や広さ、土地の方角なども加味して、自分の希望するプランが収まる土地を紹介してもらえる可能性が高まるでしょう。 用途地域や建ぺい率(敷地全体に対する建築面積の割合)、容積率(敷地全体に対する延べ床面積の割合)などの法規制は、それぞれの土地によって異なります。 敷地面積では希望するプランが問題なく入るとしても、それらの規制によってはプラン通り建てられないかもしれません。 建築会社に相談すれば希望するプランを前提に土地を探してもらえるので、そういった心配がなくなります。 さらに家を建てる前提で相談すれば、好条件の非公開物件も紹介してもらえることも。 建物と合わせた予算の総額も伝えておけば、無理のない範囲で家が建てられる土地を紹介してもらえます。 希望するエリアが人気でなかなか土地が売りに出ない場合、「古屋付き土地」も選択肢に入ってきます。 「解体工事費用が上乗せされても構わないからどうしてもそのエリアに建てたい!」という場合は、その旨も担当者に伝えておきましょう。 解体工事を前提に、価格交渉が可能な物件もあります。

土地探しで注意すべきポイント

・予算の上限を決めておく 土地探しでは、予算について上限を決めておくことが大切です。 不動産会社に個別に相談すると、建物が入るかどうかの判断が難しいうえに、予算をオーバーした土地を紹介されることもあります。 不動産会社から土地紹介を受ける場合、購入するかどうかの判断では依頼予定の建築会社から意見を聞いておいた方が安心です。 土地ばかりに予算を取られ、希望するプランで家が建てられなくなる人は多いので、常に予算の上限は意識しておきましょう。 ・家族の希望をまとめる 建築会社に相談して土地探しをしてもらう場合、「希望する間取りなどの建築プランがきれいに収まるか」という視点が最優先になります。 そのため、周辺環境や利便性といったエリア情報は、インターネットや口コミを活用して自分でもしっかりと調べておきましょう。 ちょっとした距離の違いで子どもの学区が変わってくることも多く、注意が必要です。 「子どもが生まれて間もないから実家の近くで助けを借りたい」「ちょっとくらい不便でも、静かで広い場所に家族でのんびりと暮らしたい」「予算に余裕がないから、とにかく安く手に入れたい」など、土地に求める条件は人それぞれではないでしょうか。 何もかも妥協せず土地を探すとなかなか見つかりませんし、たとえ見つかっても高くて手が出ないかもしれません。 そのため、土地探しではまず家族が希望する条件を書き出しましょう。 土地に求める条件には、次のようなものがあります。このリスト以外に重視するポイントがある場合は、それらを付け加えましょう。 ・通勤や通学の距離 ・子どもの学区 ・自治体の子育て支援政策 ・ご近所の雰囲気 ・広さ ・方角 ・同じ時期に家を建てる人が多いかどうか ・実家との距離 ・コンビニやスーパー、駅、病院などの利便施設までの距離 ・静かさ ・見晴らし さらに話し合いでそれらの条件に優先順位をつけ、絶対に譲れない条件の範囲も決めておきます。 「通勤時間が1時間以内」「●●小学校区内」は絶対条件で、「実家との距離30分以内」は妥協可能などです。 そうすれば土地を紹介されたときに判断しやすくなり、納得して購入できるので自分たちの満足度も高まります。

土地のチェックポイント

具体的な土地を提案されたとき、購入するかどうかの判断には希望条件の優先順位表に加え、次のチェックリストを使いましょう。 時間帯を変えて何度か現地を訪問することで、土地の雰囲気をつかみやすくなります。 □ 希望するプランの家が建つかどうか(建築会社に判断を依頼) □ 朝、昼、夜それぞれの周辺環境(騒音や車通り、夜道の明るさ、治安など) □ 周辺の建物(騒音や環境悪化につながる建物はないか) □ 日当たり □ 風通し □ 隣が空き地の場合、建築予定の有無と内容 □ 接道状況 □ 土地の形状(長方形でない不定形地だとプランニングが難しくなるが、単価が下がる) □ 周辺との高低差の有無 □ ご近所の雰囲気(住む人の世代など) □ 電柱やゴミ置き場などの位置

まとめ

注文住宅を建てるための土地探しでは、まず依頼予定の建築会社に土地について相談してみましょう。 建築依頼先が小規模な工務店や建築事務所で土地の紹介が受けられず、不動産会社に相談する場合でも、購入する前には必ず希望するプランが入るかどうかを担当者にチェックしてもらってください。法規制や総予算を加味して判断してもらえるので安心です。 購入するかどうかの判断では、土地に対する予算の上限を決めておくことが大切です。 希望条件に優先順位をつけておけば、あまり判断に迷いません。土地選びを成功させ、暮らしやすい家を手に入れましょう。